「セックスしたい脳」とは何か?

セックスしたいと思うことを、昔は「性欲(リビドー)」といい、最近はWHO(世界保健機関)などでも「性衝動(sexualimpulse)」という言葉を使っている。精神分析を創始したフロイトは、かつて性欲を「快感を求める精神状態」であると考えたし、現在もWHOなどでは一種の「精神的エネルギ—」であると定義している。しかし、この性欲は、昔から食欲と共に動物が持つ「本能」とされ、どうすることもできないと思われてきた。

この「セックスしたい」という精神的エネルギー、すなわち「性衝動」の起こる場所が、ここでいうところの「セックスしたい脳」ということである。人間の脳は生まれてから大きく発育する「大脳皮質(新皮質)」と、生まれたときには完成している「脳幹(旧皮質)」といわれる部分とに大きく分けることができる。

この大脳皮質を「人の脳」といい、動物にはない言語、知能、記憶、創造、感情といった高級な精神活動を行っているところである。

それに対して脳幹といわれる部分は「動物の脳」といわれて、摂食、睡眠、排泄、呼吸、吸収など、人間が生きていく上で基本的に必要なことを行っているところである。

「セックスしたい脳」すなわち「性交する前に興奮する脳」は、この大脳皮質、特にその「前頭葉」といわれる部分にあることかわかってきた。

たとえば、人の脳の各部に電気的刺激を加えて脳細胞の活動電流を調べるとか、アダルトビデオを見せながら熱分布を調べるサーモグラフィーなどで脳温を調べると、性欲を感じた悩では前頭葉の温度が上がっていることがわかった。

この前頭葉というのは、額の下に当たる部分で、昔から額の広い人は利口だといわれているように、大脳でも人間の精神活動の中心をなす部分である。

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