「セックスする脳」はどこにある?

つぎに「セックスする脳」、すなわち「性交中に興奮する脳」は別名を「性中枢」といって、「動物の脳」すなわち脳幹にあることが最近わかってきた。脳幹でも特に「間脳」の「視床下部」といわれる部分である。

間脳は、視床と視床下部に大きく分けられるが、「セックスする脳」は特にその「視床下部漏とぶ」といわれるところにある。いいかえると、人間の性中枢は脳の視床下部にあることが明ら かこなった。この視床下部の先端には、「性ホルモン」を分泌する「下^体」があり、人間が生きている問は七種類のホルモンを分泌している。

間脳の視床と視床下部には摂食、睡眠、体温、自律神経など、人間が生きていく上で非常に大切な機能の中枢も入っている。

この「セックスする脳」が入っている間脳は、その外側を包んでいる「人の脳」である大脳皮 質によってコントロールされている。

したがって、大脳皮質が健全であっても、すなわちセックスしたいと思っても、下部の「セックスする脳」、すなわち視床下部に故障があれば、人間はセックス・レスとなる。

逆に、何か強い精神的なストレスなどがあると、ストレスは大脳皮質の前頭葉を直撃するから、「セックスする脳」が健全であっても、「セックスしたい脳」の方から抑制信号が送られて、これまたセツクス・レスとなってしまう。

たとえば、今流行の「テクノストレス・インポ」などというのは、毎日のように長時間コンビユータを扱っているために前頭葉がやられた結果である。またコンビユータ技術者が、しばしば 色気と共に食い気もなくしてしまうのは、すでに述べたように「セックスする脳」に隣接して食ベることを司る「摂食中枢」があるからである。

このように人間は性器が健全であっても、「セックスしたい脳」か「セックスする脳」に故障があればセックスはできないことになる。「人間がセックスするのは脳である」といわれるのは、このためである。

ヒトがいつでもセックスしたいのは——

「セックスする脳」の中枢がある部分は、動物の種類が違っても、その大きさにあまり変わりがないが、大脳皮質の方は人間だけがよく発達していることがわかる。すなわち、「セックス したい脳」は人間が一番大きいことになる。人間がいつでもセックスしたいと思うのは、これを見ても明らかである。

「セックスする脳」が入っている脳幹は別に「辺縁系」といって、自律神経の中枢が入っていて、ホルモンや血管運動を調節するので、この部分の脳は「内臓脳」とも呼ばれている。男と女では、脳の辺縁系の表面積が違い、女の方が男に比べて大きいといわれている。したがって、女の方が「セックスする脳」も大きいことになる。女はセックスに対して男よりも控えめ であるといわれているが、いったんセックスの快感を知った者がこの限りではないのは、この「セックスする脳」の大きさによるのであろう。

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